コラム1.植物に学ぶシステム論

1.植物に学ぶシステム論

ある企業の管理職への知識教育の一環として、生物学者が講話をされた中に、大変我々の仕事に役立つ話がありました。動物は危険を察知すれば移動して回避することが出来るが、植物は、本質的な属性で、場所を移動することができません。植物は、どのようにして自分たちの生命や種族を維持するのでしょうか。この話は、大変興味深いし、システムの機能設計に役立つヒントを与えてくれると私は感じました。忙しい皆さんですから、5分位だけ時間を割いて、考えてみて下さい。その後に次に読み進んで下さい。

Thinking Time --------

タイムアップです。どんなことをクリエイトされましたか。ここでは代表例として、グリンピースの対応をあげます。グリンピースは種を維持するために、次のような因子を持っているそうです。その前にまず、グリンピースに与えられた環境を大まかに説明すると、

  • 秋に畑に種をまかれ、冬を越し早春に芽を出し、春真っ只中に花を咲かせ、実をつけます。
  • 冬を越すのが難物で、実質的に冬は○○月○○日まで、というわけにはいかず変動します。まだ寒い早春の時期に一斉に芽を出すと、グリンピースは冷害などで生命を落とす危険性があるのです。
  • 実はグリンピースは、この危険を回避するために、お互いに情報交換するネットワーク因子を持っているのです。この因子を使って、それぞれ少しずつ芽を出す月日をずらして、この危険から逃れ、種を続させるようにするわけです。興味のある方は、今度よく観察してみて下さい。観ていると面白いですよ。
  • ちなみに、この因子はある化学液に浸すと、死滅するそうです。これは実験の結果、結論が出たということで、化学液に浸した後の種は、バラバラではなく 一斉に芽を出すようになったそうなのです。

どうでしょう。何かあなたにとって、システムの思考に役立つと思いませんか。我々の開発するシステムも、植物同様に動けませんよね。システムの重要性にあった生き延びるための因子を選出し、組み込む能力がエンジニアに要求されるのではないでしょうか。システムに組み込まれる因子とはどんなものでしょうか。皆さんそれぞれ考えてみてはいかがでしょうか。宜しければ、私にも返答いただければ幸いです。

PAGE TOP